カスパー・ダヴィド・フリードリヒ「雲海の上の旅人」(1818年)

私なりの作品名:後ろは断崖、先は見えず、希望はどちらにある?

私がいつも思うこと。自分の前にいくつかの道があったとして、どの道を選んだら楽しいだろうかということ。それから、その道をどうやったら楽しく変換出来るだろうかということ。
ただダラダラしていても、上手い酒は飲めないということです。
さて、絵画の解説にいきましょう。

フリードリヒはドイツのロマン派を代表する画家です。フリードリヒの作品は風景画が多く、そのほとんどが宗教画のような神秘性を感じさせる点が特徴です。なお、本作はハンブルク美術館に所蔵されているフリードリヒの代表作です。
フリードリヒの風景画が宗教画のように思えるのは、幼い頃のショッキングな出来事が関係しているように思います。
フリードリヒが13歳の時に弟のジョン・クリストファーが目の前で氷の割れ目に落ちて死亡するという出来事があったのです。さらに2人の姉と母親も幼い頃に亡くしているのです。
本作「雲海の上の旅人」は、杖を持ち、ドイツの古装束を身に纏った一人の男が描かれています。男は岩の上にじっと立ち、髪をなびかせ、雲海を見渡しています。視界は白い雲で満たされ、霧中から山の稜線がかろうじて確認出来る状況です。
これまでフリードリヒの歩んできた人生の苦しみと未来への不安を描いているのでしょうか。
荒々しくも静寂を感じさせる本作は極めて自己投影しやすい作品だと思います。
貴方にはどのように感じましたか?
本日の出演スーツケース
・hands+スーツケース カラーシリーズ フレーム
内装が洗濯ネットのような素材で出来ており、取り外して洗えることが特徴のストッパー付きスーツケースです。辛い過去は洗い流せませんがスーツケースの内装は洗い流せますよ!

(このシリーズは私の大好きなスーツケースと絵画を組み合わせた二次創作です。普段馴染みのない人にも興味を持っていただくきっかけ作りとして、遊び心を持ってやっているもので、名画を冒涜する意思は一切ありません)

スーツケースの伝道師の巣

【スーツケースの伝道師公式HP】スーツケースや旅の道具をこよなく愛するトラベルグッズのスペシャリスト、スーツケースの伝道師(さと)があの手この手で道具の魅力を発信します。テレビ、ラジオ、雑誌、イベントetc…基本なんでもやりますが、グラビアはごめんなさい!

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