カスパー・ダヴィド・フリードリヒ「雲海の上の旅人」(1818年)私なりの作品名:後ろは断崖、先は見えず、希望はどちらにある?私がいつも思うこと。自分の前にいくつかの道があったとして、どの道を選んだら楽しいだろうかということ。それから、その道をどうやったら楽しく変換出来るだろうかということ。ただダラダラしていても、上手い酒は飲めないということです。さて、絵画の解説にいきましょう。フリードリヒはドイツのロマン派を代表する画家です。フリードリヒの作品は風景画が多く、そのほとんどが宗教画のような神秘性を感じさせる点が特徴です。なお、本作はハンブルク美術館に所蔵されているフリードリヒの代表作です。フリードリヒの風景画が宗教画のように思えるのは、幼い頃のショッキングな出来事が関係しているように思います...2021.12.23 12:57旅道具と芸術巡礼
ジュール・ブルトン「家禽に餌をやる少女」(1860)他この少女…完璧にパッキングを舐めてますね。海外旅行だったとして、このペースでやっていたらパスポート期限切れてしまいそうです。2021.07.11 14:55旅道具と芸術巡礼
クロード・モネ「散歩、日傘をさす女」(1875)他画家の手を離れて完成された作品というものがあります。本作、私の最も愛する作品「散歩、日傘をさす女」もその一つではないでしょうか。印象派の巨匠モネの作品のほとんどは風景画で、人物をメインにした作品は非常に少ないです。モネの作品のテーマは時間、大気、光を描くことでしたから当然と言えば当然ですが。そんな数少ない人物画のうちの3作を本日はいつにも増してたっぷりとご紹介します。私はこの絵を観るたびに胸がキュッと苦しくなるのです。それではまず、1875年の「散歩、日傘をさす女」から観ていきましょう。2021.07.02 00:28旅道具と芸術巡礼
クロード・モネ「睡蓮の池」(1904)モネといえば睡蓮、睡蓮といえばモネと言われるほど、モネの…というより印象派を代表する名画です。睡蓮はモネの重要なモデルであり、その数は250点以上あると言われています。なぜモネは睡蓮をそこまで大量に描いたのか。それはモネが光の画家とも呼ばれている点に答えがあるのです。モネは睡蓮そのものを描きたかったわけではなく、光の変化と季節の移ろいを描きたかったのです。そのために時間帯や視点を変えて同じ風景を繰り返し描いたのでした。なんだかまるで技術者のようなストイックさですよね。繰り返しの中から変化を作っていく、このマインドは商品開発にも生かされそうです。さて、そんな名画から皆さんに指令です!睡蓮に迷いこんでしまった7台のスーツケース達を救出...2021.05.22 13:37旅道具と芸術巡礼
エゴン・シーレ「自画像」(1915)「こちらのスーツケースでよろしいですかぁ?お持ち帰りですかぁ? 」こんなスーツケース販売員嫌だなぁ。でもいそうですよね?今回の作品を描いたのはエゴン・シーレ。シーレは倫理的に批判されることの多いテーマを多く描いた「伝説のアブない画家」です。画家本人の生活も、妹との近親相姦や、未成年少女との淫行・誘拐で逮捕されるなど非常に危ういものだったようです。多くの自画像を残したことでも知られ、心の奥深いところまで突き刺してくるような鋭い画風はマニアックなファンを生み出しています。そんな私もシーレの作品のファン…やっぱりちょっとアブない人物なのかも笑まともになれるように頑張ります。本日の出演スーツケース・LOJEL CUBO(このシリ...2021.05.12 00:02旅道具と芸術巡礼
アドルフ・ヒレミ=ヒルシュル 「アケローン河の御霊」(1898)アドルフ・ヒレミ=ヒルシュルは19世紀〜20世紀初頭にかけて活躍したハンガリーの画家です。クリムトとも親しい関係にありました。本作は、死者の魂を冥府の神へと渡す地下世界の川ステュクスの支流、アケローン川の渡し守カローンと群がる死者達を描いたものです。死者を導く杖を凝視する目力と、魂の叫びが聞こえてきそうな死者達のリアルな描写。それは、初めて自動開閉式の傘を手に取ったものの、閉じ方がわからず困惑するお客様と、毎月何本も見本の汚破損処理をしてきた販売店スタッフの叫びとも重なりました。あるいは、大ヒット商品「innovator 晴雨兼用自動開閉傘」の実演をしたところ、売場に殺到するお客様の姿にも見えてきます。実際そんなことが起き...2021.05.02 13:14旅道具と芸術巡礼
ウィリアム・ホルブルック・ビアード 「校則」(1887)ビアードは19世紀のアメリカの画家で人間のような行動をする動物の風刺画を多く描きました。皮肉の中にも愛くるしさ、思わずクスっと笑ってしまうような作品が多いのも特徴です。さて、本作はいったいどのようなシーンを切り取ったものなのでしょうか?旅行前なのか、旅行後の解散のシーンなのか?それともスーツケースで暴れ回る暴走族達が取り締まりを受けている図でしょうか?想像が膨らみますね。左側に大きく描かれてるのは教師でしょうか?私にわかることはスワニー製のデイリーキャリー、ルバンド(12L)で旅行するあたり、かなりのパッキング上手かミニマリストだということですね!本日の出演スーツケース・SWANY ルバンド・STRATIC レザー&モア・Spas...2021.02.26 23:21旅道具と芸術巡礼
ジョルジュ・ルー 「魂」(1885)本日の名画は日本ではあまり知られていない作品かもしれません。この絵には美しいストーリーがあります。夜遅くに机で働いていた男性、突如流れてきた懐かしいピアノの調べに驚いて立ち上がります。彼はこの薄白くゆらめく何者かを見て唖然としたのでした。それは彼の夭逝した恋人だったからです。彼女は彼らの思い出の歌を演奏しに現れたのでした。なんとも切ない話ですね。しかしこれは全て亡き恋人を想う彼の想像なのかもしれませんね…。ただ!いずれにせよスーツケースを椅子がわりにしてはいけません!。フレームタイプなので多少衝撃には強いかもしれませんが、キャスターに負荷がかかりすぎますよ!!本日の出演スーツケー...2021.01.29 23:18旅道具と芸術巡礼
歌川広重 「東海道五拾三次 蒲原 夜之雪」(1833~36頃)言わずとしれた歌川広重の傑作です。物寂しげな夜の街道をゆく旅人達、深々と降り積もる雪…冬の寒さと空気の音が伝わってきます。また、濃淡のある雪の表現方法からはその柔らかさまで感じられます。この寂しげな世界観とは対照的に勢いを持って夜空を駆けるサンタクロース…いや、スーツケースの伝道師。天保の時代の旅人をサポートすべく精力的に活動していたようですね。伝道師いわく「雪道ではリュックキャリーにしましょう。そして決して無理せずタクシーを使いましょう」らしいですよ。本日の出演スーツケース・hands+ ライトシリーズ フロントオープン(このシリーズは私の大好きなスーツケースと絵画を組み合わせた二次創作です。普段馴染...2020.12.24 23:12旅道具と芸術巡礼
【番外編】ミヒャエル・エンデ「モモ」(1973)時間どろぼうと盗まれた時間を人間に取り返してくれた女の子の不思議な物語。世界中で愛されている名作ですよね。エンデは、仕事に対する愛はないが頭はいい、そんな人々が作り出す社会を「機能は完璧だけど、本質をまったく欠いた世界」という言葉で表現しています。作品が発表されてから50年近く経つわけですが、時間を超えてエンデから厳しくお叱りをうけているような気持ちになってきます。ところで。地元の古い団地にパン屋さんがあるんですね。店主は家庭教師とパン屋を兼務していて、プロという感じもなく味はまあ普通。でも人柄が良くて、雑談が楽しく、実家のような居心地の良さがあって、ついつい訪れてしまうん...2020.12.19 07:29旅道具と芸術巡礼
ジョルジョ・デ・キリコ 「通りの神秘と憂鬱」(1914)消失点が複数ある奇妙な遠近感、何を伝えたいのかわからない風景、しかしなんとなく既視感があるような…不思議な静寂と不安に包まれた絵画です。イタリアの画家キリコは形而上絵画と呼ばれる、超感覚的な絵画のジャンルを作りました。後のシュールレアリスムにも大きな影響を与えています。こういう絵画は色々語ってはいけませんね、「考えるな感じろ」です☝️ところで少女が懸命に押しているスーツケース、よく見るとボコボコになっていて、妙な不安に襲われますね。このスーツケースはイタリア🇮🇹のブランドで「クラッシュバゲージ」といいまして、最初からあえてボコボコなのです!これもファッション!!本日の出演スーツケース・CRASH BAGGAGE アイコン...2020.12.03 22:55旅道具と芸術巡礼