ジュール・ブルトン「家禽に餌をやる少女」(1860)他

この少女…完璧にパッキングを舐めてますね。海外旅行だったとして、このペースでやっていたらパスポート期限切れてしまいそうです。
「家禽に餌をやる少女」(1860)

さて、本日はジュール・ブルトン、フランスの写実主義の画家です。日本ではそれほど知名度が高くありませんが、19世紀後半に数々の賞を受賞して一時代を築いた画家です。


ブルトンといえば農婦を描いた絵が多いのですが、どの絵も生命力に溢れ、まるで神話の女神を描いたような威厳すら感じさせます。本作も逞しい体つきの少女が家禽に餌を与えています。

写実主義といえば、「現実を空想に頼らず、あるがまま描写する」という美術的主張ですが、この時代の農民は最貧困層です。同時代の画家、ミレーの「落穂ひろい」などでも慎ましい生活が描かれていますね。しかし、同じ写実主義でもブルトンの絵はあまり貧困部分にフォーカスしません。あくまで「生活賛歌」、それがブルトンにとっての「あるがままを描写する」ということだったのでしょう。

「労働日の終わり」(1886~87)

これは私の憶測ですが、ブルトンは4歳の頃に母親と死別しているため、自分が得ることが出来なかった母の愛を絵画の中に求めていた…そんな気がします。それほどに神々しく農婦を描き、また、スーツケースを持たせやすい構図の絵が多いのです。あ、スーツケース持たせやすいのは関係ないですね。

「ひばりの歌」(1880)

いや、でもほら、これなんてめちゃくちゃスーツケース持たせやすいですよね?簡単すぎて創作意欲湧かないレベルです。ま、ここは敢えてスーツケース持たせずに「貴重品を入れたスーツケースが盗難にあって、犯人を捜している少女」とでも題しておきましょうか。

「疲れたグリーナー」(1880)

この絵を観て、咄嗟に「スーツケース持たせやすそう!」と気づけたあなた、もうこちらの世界に片足踏み入れています。今回、この絵にスーツケース持たせても良かったのですが、ここも敢えて持たせません。心の目でスーツケースを持たせてみてください。


さて、冒頭の少女が餌をパッキングしていたスーツケースは「&.FLAT 折り畳めるキャリーケース」でした。その名の通りコンパクトに畳むことが出来るのが最大の特徴です。そして、前面部分がコンテナのように開閉出来るので、狭いスペースでも使いやすく、少し奥行きの深い荷物も入れやすくなっています。


冒頭の少女はもしかすると、旅行用に買ってみたものの、農業が忙しくて旅行に行けず不貞腐れていたのかもしれませんね。


出演スーツケース

・&.FLAT 折り畳めるキャリーケース

(このシリーズは私の大好きなスーツケースと絵画を組み合わせた二次創作です。普段馴染みのない人にも興味を持っていただくきっかけ作りとして、遊び心を持ってやっているもので、名画を冒涜する意思は一切ありません)

スーツケースの伝道師の巣

【スーツケースの伝道師公式HP】スーツケースや旅の道具をこよなく愛するトラベルグッズのスペシャリスト、スーツケースの伝道師(さと)があの手この手で道具の魅力を発信します。テレビ、ラジオ、雑誌、イベントetc…基本なんでもやりますが、グラビアはごめんなさい!

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