クロード・モネ「睡蓮の池」(1904)モネといえば睡蓮、睡蓮といえばモネと言われるほど、モネの…というより印象派を代表する名画です。睡蓮はモネの重要なモデルであり、その数は250点以上あると言われています。なぜモネは睡蓮をそこまで大量に描いたのか。それはモネが光の画家とも呼ばれている点に答えがあるのです。モネは睡蓮そのものを描きたかったわけではなく、光の変化と季節の移ろいを描きたかったのです。そのために時間帯や視点を変えて同じ風景を繰り返し描いたのでした。なんだかまるで技術者のようなストイックさですよね。繰り返しの中から変化を作っていく、このマインドは商品開発にも生かされそうです。さて、そんな名画から皆さんに指令です!睡蓮に迷いこんでしまった7台のスーツケース達を救出...2021.05.22 13:37旅道具と芸術巡礼
エゴン・シーレ「自画像」(1915)「こちらのスーツケースでよろしいですかぁ?お持ち帰りですかぁ? 」こんなスーツケース販売員嫌だなぁ。でもいそうですよね?今回の作品を描いたのはエゴン・シーレ。シーレは倫理的に批判されることの多いテーマを多く描いた「伝説のアブない画家」です。画家本人の生活も、妹との近親相姦や、未成年少女との淫行・誘拐で逮捕されるなど非常に危ういものだったようです。多くの自画像を残したことでも知られ、心の奥深いところまで突き刺してくるような鋭い画風はマニアックなファンを生み出しています。そんな私もシーレの作品のファン…やっぱりちょっとアブない人物なのかも笑まともになれるように頑張ります。本日の出演スーツケース・LOJEL CUBO(このシリ...2021.05.12 00:02旅道具と芸術巡礼
アドルフ・ヒレミ=ヒルシュル 「アケローン河の御霊」(1898)アドルフ・ヒレミ=ヒルシュルは19世紀〜20世紀初頭にかけて活躍したハンガリーの画家です。クリムトとも親しい関係にありました。本作は、死者の魂を冥府の神へと渡す地下世界の川ステュクスの支流、アケローン川の渡し守カローンと群がる死者達を描いたものです。死者を導く杖を凝視する目力と、魂の叫びが聞こえてきそうな死者達のリアルな描写。それは、初めて自動開閉式の傘を手に取ったものの、閉じ方がわからず困惑するお客様と、毎月何本も見本の汚破損処理をしてきた販売店スタッフの叫びとも重なりました。あるいは、大ヒット商品「innovator 晴雨兼用自動開閉傘」の実演をしたところ、売場に殺到するお客様の姿にも見えてきます。実際そんなことが起き...2021.05.02 13:14旅道具と芸術巡礼